海上コンテナの輸送システムは、ISOにより寸法や強度、外形が規格化されることで、安全・高効率な運営を実現しています。今回は、海上輸送に欠かせないコンテナのサイズや種類を解説します。
また、FCL(コンテナ輸送)とLCL(混載輸送)を使い分けるコツも紹介します。
海上コンテナとは?
海上コンテナとは、ISO規格(International Standardization Organization:国際標準化機構)で世界的に標準化されてる「国際海上貨物用コンテナ」のことです。
コンテナの登場は物流業界に革命を起こした
以前は、貨物の種類やサイズが統一されておらず、貨物の積み替えに多くの手間と労力が必要だったなど、運送効率が決して良くありませんでした。
しかし、世界中で規格が統一された海上コンテナが登場したことで、港での荷役の効率化はもちろん、船を使った「海上輸送」と、鉄道やトラックを使う「陸上輸送」との連携もスムーズになりました。コンテナの出現は、「20世紀最大の発明の一つ」と言われるほど、物流業界に変革をもたらしました。
コンテナの素材と形状について
最も一般的なコンテナの素材と形状は、鉄製で箱型のコンテナです。
ですが、使用目的にあわせて、様々な形状や機能を兼ね備えたコンテナが出てきました。
詳しくは、次の章で紹介します。
ISO規格について
国際的な標準規格(ISO規格)で定められた海上コンテナのうち、現在最も多く流通しているものが20フィートコンテナと40フィートコンテナです。また、40フィートコンテナより高さが1フィート高くなった40フィートハイキューブコンテナもよく使われています。
一方、サイズの小さい10フィートコンテナの物量は圧倒的に少なく、希少性が高くなっています。
(具体的なサイズは、記事後半で詳しく解説します。)
海上コンテナの強度について
海上コンテナの特徴の一つは、非常に高い耐荷重性・耐久性を誇る点です。
海上輸送は、数十トンにもなるコンテナを複数積み上げた状態で、数日から数十日をかけて移動します。さらに、常に海上の雨風や天日にさらされる過酷な状況が続きます。
このような状況下でも、中の貨物を傷つけずに輸送できるだけのスペックが、コンテナ最大の魅力の一つと言えます。
海上コンテナの種類
今からおよそ70年前、物流業界に革命を引き起こしたコンテナ。
そんな便利なコンテナにも様々な種類があります。
使用目的や構造などから、大きく「ドライコンテナ」と「特殊コンテナ」に分類され、特殊コンテナにもいくつかの種類のコンテナがあります。
ここからは、海上コンテナの種類を一つずつ解説します。
■ドライコンテナ【Dry Container】
(出典元:JR貨物)
- 主な種類:20フィート、40フィート、40フィートハイキューブ
- 使用用途:一般貨物
- 内装:スチール(内壁)、ベニヤ(床)
数あるコンテナの中で、もっとも一般的で普及しているコンテナが、ドライコンテナです。スチール製の内壁ですが、床面はベニヤ板を敷いているだけなので、港では重機を使った荷役や重量物輸送の際は、扱いに細心の注意が必要です。
■特殊コンテナ
ドライコンテナ以外のコンテナは、基本的に特殊コンテナになります。
「何を輸送するか?」によって、適切なコンテナは変わってきます。
・リーファーコンテナ(冷凍・冷蔵コンテナ)【Reefer Container】
(出典元:JR貨物)
- 主な種類:20フィート、40フィートハイキューブ
- 使用用途:冷凍貨物、冷蔵貨物(-25℃~+25℃)
- 内装:アルミ・ステンレス
冷蔵・冷凍ユニットを内蔵した特殊コンテナで、所定温度をキープすることができるので、生鮮食品や化成品などの冷蔵・冷凍貨物の輸送に向いています。
・オープントップコンテナ【Open Top Container】
(出典元:フォーワーダー大学)
- 主な種類:20フィート、40フィート
- 使用用途:重量物、長尺物、崇高物(※クレーン作業可能)
- 内装:スチール(内壁)、ベニヤ(床)
屋根部分を開放することで、上部からの荷役を可能にするコンテナ。
ドライコンテナには収まりきれない重量物や崇高物を主な輸送対象としています。
・フラットラックコンテナ【Flat Rack Container】
(出典元:フォーワーダー大学)
- 主な種類:20フィート、40フィート
- 使用用途:重量物、長尺物、崇高物(※クレーン作業可能)
- 内装:スチール(内壁)、ベニヤ(床)
オープントップよりもさらに開放的、屋根部分、両側面、扉面を持たない、上から・左右どこからでも荷役が可能なコンテナを指します。
長尺物。重量物・崇高物など、ドライコンテナには積み込めない大型貨物の運搬に向いています。
・タンクコンテナ(液体輸送コンテナ)【Tank Container】
(出典元:フォーワーダー大学)
- 主な種類:9.5KL、11KL、13KL、14.4KL、21KL、24KL、25KL、26KL など
- 使用用途:液体貨物
- 内装:ステンレス
モルトなどの原酒や醤油などの食料品、液体化学薬品などの液体や気体の貨物輸送に適したコンテナです。鋼製フレームの内に、タンクを格納した構造になっています。
もし、危険物をタンクコンテナで運ぶ際、原則充填率は80%以上、95%以内に収める規定(IMDG)があります。
・バルクコンテナ【Bulk Container】
(出典元:宇広コンテナ株式会社)
- 主な種類:20フィート、40フィート
- 使用用途:ドライバルク(液体以外の粉状・粒状の積み荷)
- 内装:ステンレス、ポリエチレン
コンテナ内部に内袋があるので、飼料や粉末、穀物などを包装せず、流し込めばそのままばらで輸送するのに適したコンテナです。一般的に、コンテナの上部から貨物が流し込めるように設計されています。
・サーマルコンテナ【Thermal Container】
(出典元:Alibaba.com)
- 主な種類:20フィート、40フィート
- 使用用途:既に予冷や加温された貨物(例:輸入冷凍マグロなど)
- 内装:ステンレス
断熱材を使って、積み荷の保温状態をキープしながら輸送するためのコンテナです。
リーファーコンテナとは違って、温度コントロール機能は持ちませんが、外気温からの影響を受けにくいので、あらかじめ加熱・冷却されたものを運び、凍結防止にもなります。
・ベンチレーターコンテナ(通風コンテナ)【Ventilator Container】
(出典元:JR貨物)
- 主な種類:20フィート、40フィート
- 使用用途:野菜や樹木など輸送中に換気が必要な貨物
- 内装:ステンレスなど
通風孔のついたコンテナです。
通風の方式は、「自動換気方式」と「強制換気方式」があります。
さらに、強制換気方式のコンテナは、換気用機械内蔵型と外部設置型に分けられます。
通風孔のついたコンテナ
特定の貨物を輸送するために使われるコンテナです。
代表的なものとしては、動物を輸送するために、通風や給餌・排せつなどに配慮された「ペンコンテナ」や、車を棚を積むようにして輸送する「カーラックコンテナ」などがあります。
コンテナのサイズを比較する
様々な種類のコンテナがあることをまとめた次は、海上コンテナのサイズについて、確認しましょう。
先述の通り、コンテナのサイズはISO規格で定められているため、世界共通の大きさをしています。ですが、始めにお伝えしておくと、ここで紹介するコンテナのサイズ(長さ・高さ・幅・重さ)はあくまでも参考値であり、コンテナメーカーや船会社によって、若干の誤差は生じてしまいます。
最終的には、利用する前に都度詳細を確認する必要があること覚えておいてください。
今回は、ドライコンテナ、リーファーコンテナ、オープントップコンテナ、フラットラックコンテナのサイズをまとめました。
ドライコンテナのサイズ
| 種類 | 20ft | 40ft | 40ft Hi-Cube | |
| 外寸 | 長さ(L) | 6,058mm | 12,192mm | 12,192mm |
| 幅(W) | 2,438mm | 2,438mm | 2,438mm | |
| 高さ(H) | 2,591mm | 2,591mm | 2,896mm | |
| 内寸 | 長さ(L) | 5,898mm | 12,032mm | 12,032mm |
| 幅(W) | 2,350mm | 2,350mm | 2,350mm | |
| 高さ(H) | 2,390mm | 2,390mm | 2,695mm | |
| 内容量 | 33.1㎥ | 67.6㎥ | 76.2㎥ | |
| 扉開口寸法 | 幅(W) | 2,340mm | 2,340mm | 2,340mm |
| 高さ(H) | 2,280mm | 2,280mm | 2,585mm | |
| 自重 | 2,200kg | 3,740kg | 3,830kg | |
| 最大積荷重量 | 28,280kg | 26,740kg | 26,650kg/28,670kg | |
| 最大総重量 | 30,480kg | 30,480kg | 30,480kg/32,500kg | |
※「自重」の数値は、一般的なものを記載しています。
※「最大積載重量」の算出方法は、ISO規格の「最大総重量」から「自重」を引いた重量になっています。
リーファーコンテナのサイズ
| 種類 | 20ft | 40ft Hi-Cube | |
| 外寸 | 長さ(L) | 6,058mm | 12,192mm |
| 幅(W) | 2,438mm | 2,438mm | |
| 高さ(H) | 2,591mm | 2,896mm | |
| 内寸 | 長さ(L) | 5,456mm | 11,590mm |
| 幅(W) | 2,288mm | 2,284mm | |
| 高さ(H) | 2,263mm | 2,544mm | |
| 内容量 | 28.2㎥ | 67.5㎥ | |
| 扉開口寸法 | 幅(W) | 2,290mm | 2,290mm |
| 高さ(H) | 2,221mm | 2,502mm | |
| 自重 | 2,910kg | 4,520kg | |
| 最大積荷重量 | 27,570kg | 29,480kg | |
| 最大総重量 | 38,480kg | 34,000kg | |
※「内寸」は、コンテナメーカーや製造モデル、設置される冷凍装置などによって違いが生じます。
※「自重」の数値は、設置する冷蔵・冷凍装置によって違いが生じるため、一般的なものを記載しています。
※「最大積載重量」の算出方法は、ISO規格の「最大総重量」から「自重」を引いた重量になっています。
オープントップコンテナのサイズ
| 種類 | 20ft | 40ft Hi-Cube | |
| 外寸 | 長さ(L) | 6,058mm | 12,192mm |
| 幅(W) | 2,438mm | 2,438mm | |
| 高さ(H) | 2,591mm | 2,896mm | |
| 内寸 | 長さ(L) | 5,456mm | 11,590mm |
| 幅(W) | 2,288mm | 2,284mm | |
| 高さ(H) | 2,263mm | 2,544mm | |
| 内容量 | 28.2㎥ | 67.5㎥ | |
| 扉開口寸法 | 幅(W) | 2,290mm | 2,290mm |
| 高さ(H) | 2,221mm | 2,502mm | |
| 自重 | 2,910kg | 4,520kg | |
| 最大積荷重量 | 27,570kg | 29,480kg | |
| 最大総重量 | 38,480kg | 34,000kg | |
※「自重」の数値は、一般的なものを記載しています。
※「最大積載重量」の算出方法は、ISO規格の「最大総重量」から「自重」を引いた重量になっています。
フラットラックコンテナのサイズ
| 種類 | 20ft | 40ft Hi-Cube | |
| 外寸 | 長さ(L) | 6,058mm | 12,192mm |
| 幅(W) | 2,438mm | 2,438mm | |
| 高さ(H) | 2,591mm | 2,896mm | |
| 内寸 | 長さ(L) | 5,456mm | 11,590mm |
| 幅(W) | 2,288mm | 2,284mm | |
| 高さ(H) | 2,263mm | 2,544mm | |
| 内容量 | 28.2㎥ | 67.5㎥ | |
| 扉開口寸法 | 幅(W) | 2,290mm | 2,290mm |
| 高さ(H) | 2,221mm | 2,502mm | |
| 自重 | 2,910kg | 4,520kg | |
| 最大積荷重量 | 27,570kg | 29,480kg | |
| 最大総重量 | 38,480kg | 34,000kg | |
※「自重」の数値は、一般的なものを記載しています。
※「最大積載重量」の算出方法は、ISO規格の「最大総重量」から「自重」を引いた重量になっています。
コンテナリゼーション、混載便のメリットとは?
前半部分で、コンテナの登場が物流業界にもたらした影響について触れました。
コンテナは、ISOで規格化された「箱そのもの」のことを指しますが、この規格化されたコンテナを使って、荷役・輸送することを「コンテナリゼーション」または「コンテナ輸送」といいます。
コンテナリゼーションのおかげで、荷役の機械化・スピード化が進み、輸送コストの大幅カットが実現しました。
このコンテナリゼーションは、さらに2つに分けることができます。それが「FCL」と「LCL」です。
FCL(コンテナ輸送):荷主がコンテナを独占して使用【Full Container Load】
FCLは、「Full Container Load」の略称です。コンテナ単位の大口貨物のことを指します。少しかみ砕いて言うと、荷主がコンテナを1本丸々借り切って、貨物を輸送する手段です。
「フルコン」や「CY貨物」と呼ばれることもあります。
FCLは、基本的に輸送を始めると途中でコンテナを開けることはなく、指定された場所まで輸送されます。
FCLの流れとしては、コンテナへ貨物を詰め込む作業(バンニング)を行った後、コンテナはコンテナヤード(CY)に移動され、そこで輸出入の通関、貨物の受け渡しなどの手続きが行われます。もし、コンテナに入れる貨物量が少ない場合、バンニングの時はコンテナ内にしっかりと固定する必要があります。コンテナ1本を貸切るため、コンテナ内に隙間ができると、輸送中の損傷リスクが高くなるので、注意が必要です。
FCLのメリットとデメリット
FCLのメリットとデメリットを確認しましょう。
特徴を理解することで、正しい選択が可能になります。
メリット①搬入作業が早く終わる
FCLの場合、コンテナ1本に対して荷主は1人です。そのため、搬入する時にコンテナから貨物を仕分ける作業が不要なので、搬入作業を早く終えることができます。
結果、税関への輸出申告をしてから輸入許可が出るまでの時間も短くすることが可能です。
時間と手間を削減し、スピードを重視したい場合は、FCLの利用がおすすめです。
メリット②貨物にダメージがつきにくい
FCLのコンテナは一人で独占して使えるため、誰かの貨物同士で干渉し合って、上手く貨物が固定できないということはありません。また、「自分の貨物はしっかり固定したのに、他の荷主の貨物と接触してダメージがつく」なんてリスクもありません。
しかし、コンテナの容量に対して積載量が少ない場合、しっかり固定させておかないと、貨物がコンテナ内で動き、コンテナの壁に接触して傷がつく可能性もあるので、注意しましょう。
デメリット①輸送コストが割高になる
FCL最大のデメリットを一つ上げるなら、輸送コストが割高になってしまうことです。
FCLの場合は、基本的に積み荷の“量”は関係なく、“コンテナ1本分の費用”がそのまま発生すると考えましょう。
一番の理想は、コンテナ丸々1本、余分なスペースなく積むこと。この場合、そこまで大きなデメリットにはなりません。しかし積載量が少ない場合、積載量が減っても料金は変わらないので、空いたスペースの分だけ、無駄なお金がかかることになってしまいます。
小口貨物を輸送する時にはあまり向いていません。
デメリット②ドレー料金が発生する
もう一つ、費用面のデメリットとしてあげられるのが、ドレー料金です。
FCLは通関後、コンテナごとに指定された倉庫に輸送されますが、その輸送を行うのが「ドレー」と呼ばれる専用トラックです。
専用トラックが、港から指定された倉庫まで往復するコストが「ドレー料金」として必要になるのです。また、自身で輸入の手続きを行う場合は、ドレー会社を手配する必要があるので必ず覚えておきましょう。
「複雑な手続きはなるべく避けたい」という方は、輸入代行業者に依頼することをおすすめします。
LCL(混載輸送):複数の荷主が1つのコンテナを分け合う【Less than Container Load】
LCLは、「Less than Container Load」の略称です。コンテナ単位までには満たない小口貨物を指します。
コンテナ1本を一人では満たせない少量の貨物に対して、1本のコンテナを複数の荷主とスペースをシェアして積載するので、「混載便」と呼ばれています。
FCLの場合は、バンニングを終えたコンテナはコンテナヤードに移されますが、LCLの場合は、荷主等がコンテナフレートステーション(CFS)という保税蔵置場に持ち込み、方面別に混載され、コンテナ単位に仕立てられた後、コンテナヤードに搬入されます。
FCLとは違って、複数の荷主が同じコンテナを共有するので、コンテナ船が港に到着し荷下ろし後、コンテナが開けられ、積載貨物を仕分ける作業が必要になります。その後、通関や受け渡しの手続きが行われ、トラックなどに積みかえられます。
LCL(混載便)のメリット・デメリット
LCLについても、メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット①少量でも安く輸送できる
LCLのメリットは、貨物量に応じた輸送ができる点です。
FCLのようにコンテナ1本分の料金ではなく、貨物の量に対して費用が決められるため、少量の貨物であっても、安く輸送することができます。ここが、FCLとの大きな違いです。
デメリット①他の荷物と接触するリスクがある
LCLは、複数の荷主の貨物が相乗りする混載便なので、運営側としては少しでも積載率を上げるために、多少強引に貨物を詰め込むケースがあります。その状態で、航海中に激しい高波などで船体が揺れると積み荷同士がぶつかり合い、貨物にダメージがつく恐れがあります。
またLCLでは、コンテナに貨物を積み込む前に、倉庫で仮置きするタイミングがあります。場合によっては、この時に何かと接触してダメージを受ける危険性も十分考えられます。
貨物にダメージがつく恐れ
LCLの場合、貨物の性質によっては、輸送できないこともあります。
他の荷主とコンテナを共有するLCLは、貨物に関する制限が設けられています。
- 冷蔵や冷凍など、温度管理を必要とする貨物
- 穀物や原材料など、バラのままの貨物
- 長尺物、重量物、大型の貨物
- 臭いがきつい貨物 など
このように、他の貨物と一緒のコンテナで輸送すると周囲の貨物に悪影響が出る可能性のあるものは、LCLの適応外となってしまうので、注意が必要です。
他の貨物と一緒のコンテナで輸送すると周囲の貨物に悪影響が出る
LCLの場合、サイズや形状によって、割増料金が発生する可能性があります。
基本的に、「コンテナ内では段積みができること」が前提となっています。そのため、貨物の梱包状態や形状によって段積みができない、または一定の基準よりも大きく、重量のある貨物の場合は、効率の良い積載の妨げになってしまうため、割増料金を求められてしまいます。
「コンテナ内では段積みができること」が前提
LCLでは、混載された貨物をコンテナから取り出す作業、デバンニングが必要なので、輸入手続きにかかる日数が、FCLと比較すると、1日~1週間ほど遅くなってしまいます。
また、自分自身の不備はもちろん、他の荷主の貨物において、
- 貨物確認の不良
- 提出書類の不備
- B/L(船荷証券)の未着 など
何らかのトラブル・不備があった場合も、通関が大幅に遅れるリスクもあります。
自身の不備で貨物の到着が大幅に遅延させてしまった場合、混載されている他の人の貨物到着遅延によって生じた損害分を負担しなければいけないので、細心の注意を払う必要があります。
FCLとLCL、どちらがおすすめ?
「貨物の保全性」の観点からみると、LCLよりもFCLに軍配が上がります。
また、「輸入スケジュール」の点からも、FCLの方がLCLより優れている場合がほとんどです。
複数の荷主の貨物を混載するLCLの場合、途中で複数の港に立ち寄る(仕向け地によって異なる)のに対し、FCLは目的の港に直行するため、スケジュールに遅延などが起こりづらく、早く貨物を受け取ることができます。
しかし、「輸送コスト」の面で見ると、どうしてもFCLの方が割高になりがちです。どちらにもメリットはあるので、「何を優先するのか?」を決めておくことが大切です。
LCLとFCLの使い分けるコツ
LCLとFCLは、それぞれメリット・デメリットが存在します。
輸送スケジュールやコスト、運ぶ貨物の大きさや種類によって、効果的に使い分ける必要があります。
基本的に、FCLとLCLを使い分ける時のポイントは「貨物荷量」です。FCLとLCLを使い分ける一つの基準は、貨物荷量で13㎥が目安と言われています。
ただし、実際に依頼する時には貨物荷量だけでなく、様々な条件を確認したうえで、比較検討することが大切です。具体的なチェックポイントを確認しておきましょう。
【LCL・FCL】使い分けのポイント①総費用をチェック
FCLとLCLを使い分ける時、一般的な容積の基準は下記のように言われています。
- 貨物荷量が「13㎥」以上の場合⇒FCL
- 貨物荷量が「13㎥」未満の場合⇒LCL
このような目安で依頼すると、コストメリットがあるとされています。
ただし、輸送コストを決めるのは、当然輸送方法だけではありません。実際に依頼する時は、貨物の国際輸送に必要な全ての費用、つまり海上コンテナ運賃、港湾費用、国内輸送費用、保険料など、総費用をチェックして比較する必要があります。
いくつか例をあげてみましょう。
<輸出国側でかかる主な費用>
- 取引先が荷物を輸出するまでのピックアップ料
- 輸出国内陸上輸送費
- 輸出梱包費
- ドレー料(往復)
- ターミナル利用料
- 輸出通関取扱手数料 など
<輸入国側でかかる主な費用>
- CFSチャージ(混載貨物の取扱料金)
- ターミナル利用料
- 荷役料
- 各種検査費用
- 輸入通関取扱手数料
- 関税
- 消費税
- 国内陸上輸送費 など
さらにこれらに加えて、国際輸送中における保険料、為替調整割増料金、燃料割増料金、繁忙期割増料金、セキュリティ割増料金などもあり、フォワーダーや通関業者などの仲介業者に支払う手数料も異なります。
輸入ビジネスを行う場合は、とにかくあらゆる場面・項目で費用が発生します。
貨物の国際輸送手配を依頼する時は、
- 必ず見積条件を明確にする
- 複数の業者からFCL、またはLCLベースでの相見積をもらう
そのうえで、輸送にかかる総費用を比較することが大切です。
【LCL・FCL】使い分けのポイント②インコタームズをチェック
インコタームズとは、国際商業会議所(ICC)が貿易取引における費用負担や範囲などの取引条件を制定した国際規則です。このインコタームズにも注意が必要です。
例えば、輸出者側がCIFを選んだ場合。
CIFとは、「Cost Insurance and Freigh」の略称で、インコタームズのうち、コンテナによる船積み貨物の引き渡しでよく使われる、運賃保険料込みの取引条件のことです。
簡単に言うと、「輸出者が、輸出側の国内輸送費用と海上コンテナ運賃までしか負担しない」取引条件です。
CIFの場合、料金を安く抑えたいからといってLCLを選択すると、CFSチャージ(混載貨物の取扱料金)は輸入国側(あなた)の負担になります。契約を結ぶ場合、インコタームズ毎に費用負担の範囲が変わってくることを念頭に置いたうえで、検討する必要があります。
【LCL・FCL】使い分けのポイント③LCL割増料をチェック
一般的に、貨物荷量が少なければ、LCLの方がコンテナ運賃は安いと言われます。ですが、例外もあります。
先ほど、LCLのデメリットのところでも触れましたが、LCLでは貨物の形状や性質、大きさなどによって、別途割増料金がかかることがあります。
例えば、
長尺貨物:約3m以上の場合
背高貨物:約2.2m以上の場合
重量貨物:約2t以上の場合
それぞれの数値はあくまでも目安ですが、一般的に想定される貨物よりもサイズの大きなものは、割増料金が適用されます。
また、LCLでは積載率を上げるため、コンテナ内で段積み可能が前提になっています。
しかし、貨物の形状や梱包状態によっては段積みできないケースがあったり、荷主側が「段積みNG」の希望を出している場合は、更に割増料がかかります。
割増料金がかさんだ結果、FCLと費用的に大差がなくなるパターンも起こり得るのです。
このように、輸送コストは様々な要因によって変動し、加算されていきます。
単純に、貨物荷料だけで輸送方法を選ぶのではなく、貨物の特性や希望条件を明確にした上で相見積をもらい、LCL割増料などの抜け漏れもないよう、トータルの費用で比較し、チェックすることが大切です。
適切なコンテナを選んで輸入ビジネスを展開しよう
海上コンテナには、世界共通で規格化されているとは言え、様々なサイズ・種類のコンテナがあります。
海外ビジネス、輸入ビジネスを効率良く展開していくためには必ずマスターしておくべきポイントであると同時に、経験の少ない方には
- どのコンテナを使えばいいのか?
- どの輸送方法を選べばいいのか?
- どのような手続き、提出書類が必要なのか?
判断が難しいケースが沢山あると思います。
輸入ビジネス初心者の方は、まず、輸送コストを抑えられる混載便から始めてみることをおすすめします。そして、取扱商品量が増えたり、特殊な品目も扱うようになった際は、コンテナ便など他の輸送方法と比較検討すると良いでしょう。
タオバオ新幹線では、中国輸入代行業者として13年以上の実績があります。
「海外から商材を輸入したい」「輸入ビジネスを始めたいが、通関などの手続きを代行してもらいたい」 「できるだけ輸送コストを安く抑えたい」など、混載便についてはもちろん、輸入ビジネスにおけるご質問・ご相談を承っています。
タオバオ新幹線では様々な輸送方法に対応しており、ご要望にあわせて最適な方法をご用意できます。
中国輸入に関するお問い合わせ、気になることがある方は、タオバオ新幹線の公式LINEに、お気軽にご連絡ください。
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